ようやく緊急事態宣言解除となりましたね。
皆さま、本当にお疲れ様でした!
(冒頭は一部フィクションです)
先日、久しぶりのお客様とお話ししながら髪切ってたのですが、旦那様がコロナ関連で忙しいとの事でした。
医療関係ですか?と聞きましたら大手電気メーカー系でした。
で、なぜ忙しいのか聞きましたら次亜塩素酸の噴霧器を作っていて寝る暇もないそうなんです。
僕が「それ、危険じゃないですか?」って聞きましたら、「え?そうなんですか?」って反応でした。
知らなかったのですが次亜塩素酸の噴霧器っていろんなメーカーからでてるんですね!(ジア〇とか、ジア〇ーノとか)
岡山交通(同市南区豊成)では整備担当の従業員が作業。噴霧器は円筒形(直径7・5センチ、高さ15センチ)で、助手席の足元に取り付けた。体に害のない濃度の同水を2秒おきに自動で放出する。
まず人体に影響が出ない濃度の噴霧は消毒効果があるかないかですが、次亜塩素酸水溶液と次亜塩素酸ナトリウムは全く別物って誤解もあります。
★先に濃度が高いとどれだけ危険かご紹介します。
高濃度の化学物質を吸い込み続けると危険なのは誰でもわかると思います。
肺にある小さな空気の袋(肺胞)や最も細い気道(細気管支)の内部や周囲に発生する炎症で、細菌やウィルスなどの病原体が原因でなく、有機物の粉塵や化学物質(これらを抗原と呼びます)を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となります。
息切れ、せき、発熱といった症状が見られ、抗原を避けることにより、改善しますが、長期間抗原に曝露されていると炎症が慢性化し、肺がどんどん固くなりま <日本呼吸器学会HPより>
上のリンクには高濃度の次亜塩素酸で常習的に消毒行為をしていた人が肺炎を患いコロナ肺炎と間違えて医療機関を受診した経緯が書かれています。
★次に次亜塩素酸水溶液と次亜塩素酸ナトリウムの違いです。
結論1:次亜塩素酸水溶液を噴霧する器具は使ってはいけない
結論2:ミストに含まれる次亜塩素酸は粘膜や皮膚を犯す物質である
結論3:次亜塩素酸ナトリウムは危険だが次亜塩素酸水溶液は安全であるというのはデマ
このような事が書かれています。ご一読ください。
★そもそも有用性が確認されてない可能性があります。
NITE=製品評価技術基盤機構
NITEでは、次亜塩素酸水は噴霧することで空間除菌ができるとして販売されるケースが少なくないことについて、▽人体への安全性を評価する科学的な方法が確立していないことや▽国際的にも消毒液の噴霧は推奨されていないことなどを紹介する文書を合わせて公表しました。
NITEは「加湿器などで噴霧することやスプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは安全性についての科学的な根拠が示されておらず控えてほしい」と呼びかけています。
★今最も心配するのは、自粛解除で学校関係再開からの教室などでの次亜塩素酸噴霧!
ある保育園から相談されたのは、超音波加湿器による室内空気の噴霧消毒の是非。現場に行ってみると、強アルカリ性消毒薬の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする哺乳瓶消毒剤の希釈溶液を超音波加湿器に入れ、園児のいる保育室空中に噴霧していた。理由は「インフルエンザ予防のため」。確かに、インフルエンザウイルスに対して次亜塩素酸ナトリウムは有効な消毒薬の1つだが「毒性を考えると、噴霧は非常に危険と思われ、すぐに止めてもらった」と尾家氏。「消毒剤と加湿器がセットになっている商品も売られているようだが、噴霧してどれほどの効果があるかは疑問だし、何より人体への悪影響が心配される。基本的に消毒剤の噴霧は望ましくない」と注意を呼びかけた。「もしインフルエンザ感染予防のために室内消毒するのであれば、次亜塩素酸ナトリウムと同じくインフルエンザウイルスに有効で、毒性は低い消毒用エタノールを使ってテーブルなどの上を清拭するのは効果があると思われる」とした。
基本的に、そもそもある特定の有機物だけを攻撃する都合の良い消毒薬など無いんですね。
★厚生労働省も注意喚起してます。
厚生労働省の注意喚起
まず、次亜塩素酸を含む消毒薬(次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウム液の両方が該当)については「厚生労働省 事務連絡 令和二年3月6日 社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について」によると、
新型コロナウイルス感染が疑われる者の居室及び当該利用者が利用した共用スペースについては、毒・清掃を実施する。具体的には、手袋を着用し、消毒用エタノールで清拭する。または、次亜塩素酸ナトリウム液※1で清拭後、湿式清掃し、乾燥させる。
なお、次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については、吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと。
自分の皮膚が溶けて結果的にヌルヌルしてるわけでハイター自体はさらっさらですからね!