湿度の高い季節になると活躍するヘアアイロンとの付き合い方

お世話になります福間です!
そろそろ、湿度の方も良い感じに高くなって参りまして、
定期的にストレートかけてるお客様は施術の季節となっているみたいです。
まぁ、早いことでもうすぐ6月ですので、そろそろかけるのがベストでしょう。

薬剤でカバーする方は、毎日ストレートアイロンするなんて事はないと思いますが、DSC_0367
巻き髪も含めて毎日ヘアアイロンでスタイリングって方はやはりダメージがつきまといます。
今回は、現場の勘を盛り込みつつ、ヘアアイロンを使う上で気をつけたいポイントを書いてみたいと思います。

◎まずは設定温度を考える
大体のヘアアイロンには0度〜200度近くまで無段階に調節できるダイアル式のサーモスタットが付いていますが、はっきり言って無駄です。
一体、何が目的で0度〜100度の範囲は調節する必要があるのか?
もっと言うと150度付近でも生温い!(髪の毛のことを考えれば甘やかすばかりが良いとは限りません!時にはドSな感性も必要かと)
髪に毛を傷めないコツの一つに短時間で素早く!ってのがあります。
野菜炒めと同じですね、生温いフライパンの上でだらだらと温められるお野菜の不幸と言ったら筆舌に尽くしがたいですよ!シナシナになったタマネギやキャベツ、ピーマンなど、生産者の方も悲しみます。
アイロン自体の温度が仮に180度でも伝導率にロスがありますので髪の毛自体に伝わる熱はもっと低いでしょうし、野菜炒めの例ではないですが、だらだらと熱を与えることで逆にダメージが増加します。
なので設定温度は高温に限るんですね!自分は180度をお勧めします。
(要するに温度調整の必要はほとんどないのでは?と思っています)

◎アイロンで熱を加えるときに気をつけるのは
「水分を飛ばしすぎる」よりも「一気に水分が飛んでしまう」ことに気をつける!
アイロンの表面温度が180度くらいの時に小さな水分が接触すればあっという間に水分は蒸発して気体になります。この時、液体だった水分は気体になることで体積が増加します。髪の毛は細いです、その中の微量な水分でも一気に気体になれば内側から髪の毛はパンクしてしまいます。水は、100度で沸騰し気体となりますが油は100度では沸騰しません、沸点の差を利用するわけです。この事故を(水蒸気爆発的な)防ぐ意味合いもあって洗い流さないトリートメントを使います。なのでまず髪が濡れてるときに油分を付けてコーミングして均一になじませて余分な水分はドライヤーで徐々に飛ばしてしまうのです。
あからさまに水分が残ってる状態でのアイロンはかなりテクニックを要しますのでおすすめ出来ません。

次に頻繁に(毎日)アイロンをする場合…。

◎前処理剤(洗い流さないトリートメント)の使い方を工夫する。
「オイル系→水分系→乳液系→何もつけない」のローテーション。
そもそも、髪の毛内部には常温で固体の油が存在してます。
これは、固体の油で髪の毛の内部の物質を守っているのです。
ですが、髪を熱から守るためのトリートメントはどうでしょうか?
普通、洗い流さないトリートメントは、常温で液体ですよね?当たり前ですが常温で固体だと髪の毛に塗布出来ません。
常温で固体の油分を有する毛髪に常温で液体の洗い流さないトリートメントを塗布して、熱を加える…。(ドライヤーの熱などは問題ではないです、アイロン級の熱処理をされた場合の話です)ちょっと、想像してほしいのですがフライパンに(今日はフライパンが大活躍!)バター100gとサラダ油20gを一緒に入れて温めると…。当然溶けて混ざり合います。その後、冷ましても元のバターとサラダ油には分離せず混ざったままです。が、常温で液体のサラダ油が混ざったバターは元の固体の強度(状態)を維持してません。
このようjに、内部の物質を固めて守る役割の油を脆くしてしまい、結果ダメージが進んでしまうことにつながるのです。

◎熱処理から髪を守るためには油分が有効ですが、毎日アイロンでスタイリングの時は油分の量を調節して髪を守る。
オイルは当然、油分100%。乳液になると水分が混ざる為油分の割合は減ります。
熱そのものから髪を守る力は下がります、が髪本来の油分は守る事が出来る。

何でも万能なものってないですよね、過信せずに工夫して使っていきたいものです。

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