何を基準にシャンプーを選ぶべきか?

最近ではノンシリコンシャンプーなどが流行っています。
シリコンが頭皮や毛穴に悪影響が出るという事らしいですね。
オイルシャンプーというのも出始めました。 
ジメチコン、シクロメチコンなどの成分が入ってるとよくないなどの理由でシャンプー裏の成分表示を見て
確認したり、、、。
いったい何を基準にシャンプー選ぶとよいのか?
選び方の基準として育毛的考え方をしてみたいと思います。

◎シャンプーはまず頭皮を洗うもの

現在は全成分表示です、配合量が多い順に並んでます。IMG_2313
配合量の多いものに当たり前ですが界面活性剤(洗浄成分)があります。
余談ですが、界面活性剤を合成洗剤みたいに悪くいう方がいますが、石けんも界面活性剤です。
シャンプーの大前提は頭皮を清潔に保つ事です、頭皮を洗う為の物です。
髪を洗う為の物ではありません、髪は同時に洗われてしまいますが、シャンプーによって傷む(タンパク変性する)のです。
高級アルコール系洗浄成分などの強い洗浄力を減力する為にもシリコンは使われていたりします。
シャンプーは頭皮を清潔に保ちつつ、髪のタンパク変性は極力抑えたいという難しい仕事をしているわけです。
しっかりと汚れを落とせて、髪は全然ダメージしないのがベストなシャンプーでしょうが今のところ、そうは行かないようです。

なので今回はシリコンの善し悪しとなどではなく洗浄成分からシャンプーを見て行きたいと思います。
シャンプーの本質、洗浄成分から自分に合ったシャンプー選びをしてみるのも良いかと思います。

先にお話しますと、頭皮の状態や髪質(千差万別)からベストなシャンプーを選ぶことはとても難しい事です。
髪も頭皮もコンディションは日々変化します。
さらにシャンプーには香りなどのリラックス効果もあります。
今日一日の疲れを癒すのに香りはとても重要ではないでしょうか?
こんなに選定基準が多いのにすべてに合格点を与えられるシャンプーなど見つかるのでしょうか?

◎複数のシャンプーを使かいこなして頭皮と髪のダメージをコントロールするDSC_0319

自分がサロンワークをしながら、お客様の髪と頭皮の状態、さらに使用されているシャンプーなどから、
経験的に言わせていただけるなら、
一つのシャンプーで間に合う人は髪が短い人に限られる。と言う事になります。(丸坊主をイメージすればわかると思います)
それは髪のダメージを考えなくていいからです、もちろん強過ぎる洗浄成分は頭皮にNGですが、頭皮の清潔なしに
健康な髪の毛はありえないと思います。

手入れのされていない荒れ果てた畑でキチンと野菜が育たないのと同じではないでしょうか?
そのような理由からも洗浄成分に注目する理由は十分にあるのです。
優先順位として、、。
第一、「頭皮を清潔にする」
第二、「髪の毛のダメージを考慮する」
第三、「好みのリラックス効果として香りを選ぶ」
このような感じではないかと思います。

そして第一と第二は相反しますので複数のシャンプーを使うのです。
ちなみに自分は髪の毛が短いですが頭皮と髪の事を考えて2つのシャンプーを使い分けています。
そしてその効果を実感しますし、安心感もあります。

それでは洗浄成分と簡単な説明を書いておきます。(もちろんググって書いてます)
ご自分の頭皮の状態、乾燥しやすいのか油っぽいのか、
髪は細いか太いかなどを考えて、
しっかり頭皮を洗う時のシャンプー、頭皮と髪を優しく洗う時のシャンプーなど、
2種類は準備されることをお薦めいたします。

①硫酸系洗浄成分IMG_2314
ラウリル硫酸Naなど、高級アルコール系。
洗浄力が強く、原価が安い。
シャンプーから車の洗車まで広く使われます。
一般的に使う「高級」と意味が違います。
頭皮はすっきりするけど髪は傷みやすい。

②石鹸系
脂肪酸Na 石鹸素地など
洗浄力が高い、生分解性が高く環境によい。
アルカリ性のため、髪のきしみが出やすい、お酢ののリンスなどで落ち着く。
髪のきしみによって新たなダメージをよぶ可能性が。
自分的にあまり癒やされないような気がします。

③酢酸系
ラウレス−3酢酸Naなど
酸性石鹸系界面活性剤が主成分。泡立ちが良いが洗浄力はやや落ちます。
弱酸性で髪への刺激もやや低め。

④アミノ酸系
ココイルグルタミン酸Naなど
肌にも優しく、髪を傷めにくい。
洗浄力が少し弱く、保湿力があるため仕上がりが重くなりやすい。
シャンプーの値段は高めになります。
サロン仕様のシャンプーは大体この界面活性剤です。

⑤ベタイン系
ラウリルベタインなど
⑥グルコシド系
メチルグルコースなど
洗浄力は弱く、低刺激で髪と肌には良いが連続使用で頭皮のコンディションを保てるかが不安。
アミノ酸系も同じで、人によって頭が臭くなったりします。

⑦タンパク質系
非常に高価で髪にはとても良いがやはり頭皮が心配。
⑤〜⑥〜⑦はメンズの常用には絶対向かない洗浄成分だと思います。トリートメントみたいなしっとり感。

いかかですか?頭皮と髪のバランスはとれそうでしょうか?
もちろん、これらの洗浄成分はブレンドされて使われることの方が多いです、
配合量の多い順に参考にしてみて下さい。
小さめのシャンプーを買って使い分けながら探していくのがコツだと思います。

 

 

PAGE TOP