弱酸性がダメなら当然アルカリになります。肌の表面は弱酸性なのになぜアルカリ?と思われる方もいらっしゃると思いますので、その説明をしましょう。
アルカリが肌に触れると肌は中和しようと働きます。これをアルカリ中和能といいます。アルカリを中和するには酸性の物質を分泌する必要があります。皮膚は酸性の物質をどんどん作って皮膚の表面に排泄して中和します。酸性の物質を作るということは皮膚代謝が活発になるということです。
だからアルカリが肌に触れると代謝が活性化することになります。アルカリが肌に触れると、そのことをランゲルハンス細胞が感知し脳に伝えます。すると脳は酸性物質を分泌するよう命令し、おおよそ10分から20分で皮膚代謝が活性化し、分泌された酸性物質によって皮膚は弱酸性に戻ります。
この一連の反応が肌の健康にはとても大切なのです。
肌と同じ弱酸性を与えると、肌のこの反応は怠けてしまうようになりますが、アルカリを与えると活性化して肌のためには良いのです。
全国各地に美肌の湯といわれる温泉はありますが、そのほとんどはアルカリ泉質なのをみてもアルカリがお肌のためにとってもいいことがお分かりいただけると思います。