お世話になります、福間です。
お店の中の照明がLEDに変わりました。
昨日の工事、2時間くらいで終わるって言ってたのに5時間もかかった、、、。
お店の中でやることあったから良かったけど、お陰でその後の予定がめちゃくちゃ忙しくなってなんだか疲れた。
(その後の予定はタクシー乗りまくりでなんとか間に合わせたぞ~くそ~)
ただ照明自体は今までも明るいほうだと思ってたが更に明るくなってその辺はよかった~電気代下がるかな~?(そればっかり^^)
明日はお店の外の照明がLEDに変わります!(電気代~。。^^)
で、いつもはお店でカラーやってる人だって「つなぎ」にホームカラーやったりしますが最近の流行はトリートメントタイプの白髪染めですよね?
結構、皆さま苦労してるみたいです。
理由は染まりが良くないからですが、トリートメントタイプのカラー剤の染まる構造が分かると、染まりにくい理由も分かるかもです。
トリートメントタイプの白髪染めは染料でいいますと「塩基性染料」と「HC染料」で構成されます。(これはほとんどすべての商品に共通です)
もっと言うと塩基性青99とか塩基性茶17、HC黄2など入ってる染料の色番までほとんど同じです。
カラー剤の分類的には化粧品染毛料「半永久染毛料」に分類されます。
ちなみにアルカリカラーなどは「永久染毛料」に分類されます。
それではこの二つの染料の染まるプロセスです。
塩基性染料
「塩基性染料」の特徴は分子径が大きくプラスの電荷を持ち、毛髪表面のケラチンタンパクのマイナス部分とイオン結合することで、髪に付着します。(つまり見た目には染まった状態になります。)
ただし、分子のサイズが大きいので髪の内部には入り込めず、あくまで毛髪の表面に付着するだけです。(お家で行うトリートメントと同じ原理)
HC染料
「HC染料」はプラスやマイナスの電荷を持っていないのでイオン結合は出来ませんが、分子サイズが小さいためキューティクルの隙間から毛髪の内部まで浸透します。
しかし、毛髪とイオン結合するわけではなく、分子間の力のみで吸着しているために、塩基性染料に比べると色落ちしやすい傾向にあります。塩基性染料と合わせて色味の調整に使われています。
では染まりにくい人と染まりやすい人との差はどこで出るのでしょうか?
それはズバリ!染めたい部分の毛髪のダメージ量で決まります!
まずは塩基性染料ですが、
この染料は、「毛髪表面のケラチンタンパクのマイナス部分」とイオン結合することで吸着します。つまり、マイナス部分が多い人は染まりやすいということになりますが、
髪のダメージが進むとマイナスの電荷を持ちます。
マイナス部分が多い=ダメージが多いということになります。
次にHC染料ですが、
この染料は、分子サイズが小さくイオン結合は出来ませんがキューティクルの隙間から入り込み、染まる効果を出します。
そのためキューティクルなどが、しっかりとしている状態(ダメージが少ない状態)では染まる効果が上がりにくい傾向になります。
ダメージが多い髪はキューティクルによる髪の保護も当然弱くなってますよね?
どちらの染料もダメージがキーワードとなるわけですが、ヘアスタイルというか髪の毛で一番ダメージしている部分はどこかと言いますと、普通はまず間違いなく「毛先」です。
毛先が一番ダメージしている理由は髪の毛として一番時間が経っているからです、シャンプーの回数、紫外線などの光線に当たった回数、ドライヤーなどの熱にさらされた回数。
どれも毛先が一番多いはずです。
よって毛先にはトリートメントタイプのカラー剤は効きやすい。ということになります。
普通はカラーをする時、毛先を染めたいというよりも根元の白髪が気になることが多いですよね?
毛先は既にアルカリカラーで染められている事が多くトリートメントタイプのカラーを行っても染まりを実感しにくい。
さらに根元はそもそもダメージ自体が少ないので、満足な染まりを感じにくい。
もし、一度も薬剤に触れてない、素髪に近い状態でもやはり毛先が一番ダメージしている可能性が高く(シャンプーなどで)(ちなみにシャンプーは髪の毛ダメージしますよ)やはり毛先が一番染まることになります。
この場合、毛先の黒い髪は少しもブリーチされてないために毛先の白髪の染まりは毛先全体の暗さにつながり更に根元の白髪を目立たせる状況を引き起こすこともあるのではと思います。
総括しますと、塩基性染料とHC染料の効果的な使い方で考えると、よりファッション性の高いカラーリングにより毛先の明るくなった場所に使うことで毛先の色抜けを防ぐなどの使い方が一般的ではあるかと思います。
ただし、このような染料にすこしだけ細工をして白髪染めに応用する技術は現在はあります。