植物系カラーで染めている人が、「やっぱり明るくしたい!」
と言った場合は、結構大変なことになります。
ちなみに、ほとんど一回のカラーでは明るく出来ないパターンを先に挙げますと。
①植物染料だがジアミンを含んでいる。
これは、最悪のケースです、ブリーチ力が全くない植物系カラーにジアミン染料が含まれている場合は、たった一回の染めでも次に明るくするのは難しくなります。(新生毛も考慮して)
②ジアミンは使っていないが毛先まで複数回染められている。
こちらは、全体的に薬がついた回数や、ナチュラルヘナだけなのか、それともインディゴなどのほかの植物も使用しているのかなどで明るくする難易度は変わっていきます。
ナチュラルヘナ単品でも5〜6回同じ場所が染められればかなり明るくするのは難しくなります。
なので植物系のカラーリングをする場合でも、自由度が高い染め方にする必要があります。
植物系カラーの場合は、まずダメージがないのでつい頻繁に毛先まで染めてしまいます。
「絶対に将来、明るくすることはない!」と断言できない場合は自由度を残しておくべきだと思います。
ちなみに、自分は一回で自由度が奪われてしまうカラーリングをする場合は必ず承諾をとります。
◎同じ場所へのカラー剤の重複を注意します。
今回の方はヘナで染めてはいますが、基本をリタッチに出来ています。
根元から中間〜毛先まで最大でも3回以上はヘナが重なって染まってはいない状態です。
そんな場合でも希望する明るさより2段くらい上のの明るさが出せるカラー剤が必要だと思います。
ビフォアの状態です。
ヘナでしか染めていませんので、
ダメージなくて、ツヤツヤです。
実は、このダメージ感がないのが明るくするのを足引っ張ります。
最初に説明したように希望する明るさよりも2段階くらい上のカラー剤で染めていきます。
カラー剤のオーバータイムは避けたいのでぎりぎりまで放置してから流します。
この時、通常のカラーリングでしたら酸化がほとんど出来ずに髪のダメージを減らすのに苦労しますがブレスグラスはカラーグレスを使用しますのでシャンプー前に、ほとんど酸化してしまいます。ダメージは極力低い状態でカラーリング出来ます。
仕上がりです。
きれいに均一な明るさになっていると
思います。
これは、明るくする技術力というより、次回の施術が困難にならないように調整しているからです。
将来的に、「明るさを出したいと考えるかもしれない」場合は同じ場所へのカラー剤の重複は極力避けておいで間違いないです。