「どんどん毛先が傷んでしまう染め方」とリタッチメントの考え方

お世話になります、福間です。
昨日は良い天気でしたね!サロン内は若干暑いくらいで時々エアコンつけるくらいでした。
今日も暑いです!エアコン日和。

今日は通常のアルカリカラーについてです。
特殊なアルカリカラーではなく、ごく一般的にサロンやドラックストアにおいてあるカラー剤です。

まず、サロンで染めても、お家で染めても「アルカリカラーで毎回全体染め」って方が時々いらっしゃいます。
理由は、「毎回色を変えたい」 「毛先の色が明るくなってるから染めて髪全体の色を統一したい」
などでしょうが、基本的にアルカリカラーは回数とダメージが比例します。
(この場合のカラーの回数とはその場所に何回カラー剤が付いたか?という意味です。」

仮に、カットはしないでひたすら髪を伸ばしてるみたいな人がいたとして、
毎月全体にカラーリングするとして、1年で12回ですから、2年で24回毛先にカラー剤が付くことになります。
毛先を毎回切って長さを一定にキープしてる人でも、そのスタイルが出来るまでの時間は決まってますから
毎月全体に染めていれば毛先は「毎回一定のダメージがある」状態といえます。
簡単に言えば、丸坊主の状態から2年でセミロングになるとして(なかなかハイスピードですが)
そのセミロングのところでキープしている状態の毛先は常に2年分のカラー24回を施術された髪の毛と言う事になります。

そして、根元の新しく伸びた部分は染めた回数が毎回1回目です。
1回目染めた部分は根元が伸びて毛先のほうに少しだけ移動して次に染められる時に2回目となります。
後は、同じことの繰り返しです。
5月に新しく伸びてきた黒髪はまず根元でカラーされ、次の年の5月にはだいぶ毛先の方に移動した状態で12回目のカラーを迎えます。
根元が1回目のカラー、1年先輩の髪が12回目のカラー、次回切り落とされる場所にいる毛先が24回目のカラーといった感じです。

カラー1回目と24回目…とてもおなじ質感とは思えませんよね?

艶のある根元に対して、パッサパサの毛先。
これでは統一感なんてまず出せないし、出せても刹那的です。
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実は、毎回全体染めでは髪色の統一は難しいのです。
いかに、毛先と根元のカラーリングの回数の差を起こさないかが質感をキープし髪色を統一するための
ポイントなのです。
その為には、根元だけ(リタッチメント)を染める必要があります。

毎月カラーリング
全体染めを2年間で毛先に24回カラー
全体染めとリタッチを交互に行うと2年間で毛先までカラーされる回数は12回
リタッチの割合を増やしていって、
毎回根元のリタッチだけだったら、毛先のカラーの回数も1回となります。

質感をあわせようと思ったらいかに毛先に薬剤が付かないように出来るかを考えてカラーリングするべきです。

 

 

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